今北洪川 新藕揺池碧水光・・

ID 12072

(今北)洪川宗温 イマキタ コウセン

1816-1892

臨済宗 円覚寺202世 元管長

 

新藕揺池碧水光 茂林鬱密護茅堂 樹皆数百年来物 飽領禅窓萬斛涼 夏日山居 鹿山洪川

藕=ハス

飽領=その場を満たしている

萬斛=はかりきれない、たくさんの

新しい蓮が池に揺れ、水面が碧く光っている。鬱蒼とした木々は茅葺のお寺を守るように生い茂っている。その木々たちは皆数百年以上の物だ。窓からたくさんの涼しい風が入り、部屋をいっぱいに満たしている。

 

本紙寸法 142.5*40

全体寸法 196.5*52

紙本清白 表具美麗

桐箱

 

税込価格 165,000円

 

 

窟号を蒼龍窟。虚舟、不可得童子と号す。大阪福島の人。長じて儒学者として塾を開いたが、25歳、出家を志し、相国寺の大拙、さらに岡山曹源寺儀山に参じ、38歳、ついに儀山の印可を受ける。安政6年、岩国の永興寺に晋山、ここで名著「禅海一瀾」を著し、藩主吉川公に呈す。明治5年、東京の臨済総黌の長に聘され、ついで円覚寺管長に就任。山内正続院の僧堂の復興に尽力、門下より釈宗演はじめ優れた逸材を打出す。明治25年示寂。世寿七十七。明治における円覚寺の復興はいつに洪川の功績にかかる。

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