高木龍淵 大燈国師偈頌

ID 00282

(高木)龍淵元蹟 リョウエンゲンセキ

1842-1918

臨済宗 天龍寺管長・師家 塔頭慈済院 布引徳光院

千峯雨霽露光冷
月落松根蘿屋前
等閑擬寫此時意
一溪雲鎖水潺潺

天龍耕雲書

 

千峰雨霽れて露光冷かに、
月は落つ、松根蘿屋の前。
等閑に此の時の意を写さんと擬すれば、
一渓雲鎖して水潺潺。

 

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本紙寸法 136*58

全体寸法 197*70.5

桐箱

*当店で手を加えておりません。

 

 

税込価格 88,000円

耕雲軒。晩年は休耕と号す。丹波相光寺で出家得度。17歳、岩国の永興寺洪川に一夏参ずる、久留米梅林寺に転錫し羅山に7年参ずる。羅山遷化後、嵯峨鹿王院の義堂に参ず、義堂示寂するに及び、滴水の室に入り、後にその印可を受ける。明治4年、塔頭慈済院に住す。同13年、天龍寺僧堂師家に就任。同25年、管長に就任。一度管長職を退くが、滴水、峨山両師が相次いで遷化したため、同34年、再び管長となる。のちに管長職、師家を高木台岳に譲り、師は神戸徳光院に移る。徳光院の開山始祖となる。世寿77歳。滴水、峨山の両師遷化後の天龍寺の法系を確固たるものとし、禁門の変で焼失した天龍寺の復興に大きく尽力した。